介護現場で行われるレクリエーション

介護施設ではよくレクリエーションが行われています。これは単に時間潰しのためではありません。高齢になると体を動かす機会が減っていきますが、それに伴って身体機能も退化していくものです。レクリエーションによって少しでも体を動かす事で健康維持に繋がり、また手先を動かす作業は脳を活性化させます。さらに同じレクリエーションに取り組んでいく事で、利用者同士がコミュニケーションを取りやすくなるのも狙いとされています。

レクリエーションの種類は多種多様に存在します。例えば体を動かすものなら風船を使ったキャッチボールやテニス、バスケットボールなどは利用者の負担も少なく気軽に楽しめます。ジェスチャーを入れた伝言ゲームは参加者だけではなく、見ている側も一緒に盛り上がります。また脳を活性化させるものには、ハサミやのりを使った工作、針や糸を使う手芸、塗り絵、折り紙など黙々と作業するものもあれば、トランプやかるた、クイズ大会など大勢で楽しめる遊びもあります。

一生懸命にレクリエーションを企画しても、全ての利用者が楽しめるとは限りません。こんな時に強制的に参加させては、ますますレクリエーションに苦手意識を持ってしまうものです。まずは利用者の個性や好みを把握しておく事が大切で、ゲームも最初から難しいルールは設けず、負けた時の罰ゲームも行いません。あくまでも楽しく参加して体や脳を動かす事が目的となっているので、あまり細かい部分にまでこだわる必要は無いのです。

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